04 12月

札幌某所。ビルトインエアコンのクリーニングの巻。

【ビルトイン型エアコン】

室内機を天井内に埋込んだもので、本体からフレキシブルダクトで

吹出し口を分散させた仕組みで、

店舗デザインや用途に合わせた空調設備を意味します。

 

一般的には飲食店における厨房部に設置していますが、

大型書店や医療施設(ICUやオペ室など)、最近では

一般住宅でもデザイン性を重視した選択で使われているのです。

本体構造 *画像引用しております。             パンカールーバー *画像引用しております。 

 

吸い込み口は本体の真下方向となり

本体の吹き出し口にフレキシブルダクトをつなぎ、

吹き出し口を目的の場所まで分散します。

末端部の天井面にパンカールーバーを取り付け、

風向きを自由に調節できるのです。

 

飲食店の厨房部設置の場合、

ほぼ100% 厨房内部とホールとの少々離れた中間地点に設置し、

比較的キレイな空気を吸い込める環境であり、

管理された温度と風量を目的の場所に届けれる設計となっています。

 

パンカー部もアルミ製が殆どで、結露や腐食に強く、

油煙や熱にも負けないメンテナンスし易いのが特徴でしょう。

 

 

ここからいよいよ本題です。

スッキリしたキャビネット面。吸い込み口の汚れ具合は

目視でも確認出来るほどです。

フィルター部はびっしり汚れで目が詰まっています。

それでも何度となくフィルター清掃をして頂いているようで…

従業員様 感謝!感謝です!

ファン部も油汚れで変色しているのが見受けられます。

これがもしも厨房内部に設置されていたら・・・・

 

ここからクリーニング開始です。

 

 

これで生まれ変わりました!

私たちクリーニングをする側にとって厨房部は、正直・・・怖いです。

でもビルトイン機だけは構造は面倒ですが作業性は抜群なのです。

 

【マメ知識】

 メリット:*スッキリしたデザイン性が好まれる。

      *設置場所から離れたところに吹き出し口を設けれる。
         (これって意外とスゴい事なのです!)
デメリット:*設置コストが高い。

      *天井内と室内の温度差が激し場合、本機に結露が起きる場合もある。

      *本体のスペースや各種配管等の取り回しを考慮すると

       店舗設計段階からの計画が必要である。

      *故障や修理によってはエアコン他、躯体業者も必要となる場合がある。

       


ビルトインのクリーニングの場合、出来ない場合もあります。

それは上記にある店舗設計段階のものではなく、

後に現状に即して無理に取り付けた場合です。

開けてみると・・・分解に要するスペースもなく、配管が邪魔をして

無理とか良くあります。



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